どこにでも置けて、サブマシンとしても人気のある「ミニPC」
数多くある製品の中、メインのPCとして快適に使用できるとなると、ある程度スペックが必要となり値段も高いものとなってしまいます。
そんな中、高コスパPCを多数リリースしているCHUWI社から、第10世代のCore i3 とメモリ12GBを搭載した「CoreBox Pro」が非常にリーズナブルな値段で販売されています。
この「CoreBox Pro」を自宅で使うメインのデスクトップPCとして、また、常時起動のWindowsサーバーとして導入しましたので、その機能や性能、使用感などを記載したいと思います。
主な特長
- 第10世代 Ice LakeのCore i3-1005G1(2コア/1.2GHz、ビデオ機能内蔵)
LDDR4の12GBのメモリ
Thunderbolt 3を搭載
- 4Kの3画面出力対応
- 2基のGigabit Ethernet搭載日常使いで十分なCPU、メモリスペックですが
必要十分なCPU、メモリスペックですがサーバー用途としてはGigabit Ethernetが2基搭載されているのもポイントです。
スペック
【表】スペック
CHUWI CoreBox Pro | |
---|---|
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel 第10世代 (Ice Lake-U) Core i3-1005G1 (2コア4スレッド 1.2GHz/最大3.4GHz) |
GPU | CPU内蔵 Intel UHD Graphics 920 |
メモリ | LDDR4 SDRAM 12GB |
ストレージ | M.2 2280 NVMe PCIe接続 256GB SSD (Kingston “RBU-SNS8154P3/256GJ”) |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 ( Intel AX201) |
Blutooth | 5.2 (Intel AX201) |
インターフェース | RJ45 ギガビットイーサネット×2 (Realtek PCIe GbE Family Controller) 3.5mm イヤホンジャック 3.5mm マイク入力 USB-A 3.0×4 HDMI Port、Display Port、 Thunderbolt 3 / USB Type-C Port (Alternate Mode対応) DC電源入力( 19V / 3.42A ) |
※導入後にWindows 10 Proにアップデートしましたが、出荷時のOSはWindow 10 Homeです。
外観
内部は厚いクッションで保護されています。
ACアダプター、2.5インチのHDD / SSDを搭載する為のネジとケーブルが付属
全面はUSBなどのインターフェースは全く無く、右上の電源ボタンのみ
底面には大きな2つのファンの通気口
背面は左から、ギガビットイーサネット×2、マイク・ヘッドホンジャック、USB 3.0 x 2、HDMI、Display Port、USB 3.0 x 2、Thunderbolt 3、電源端子
上面
上面のパネルを外してみましたが、こちらには何もありませんでした・・・
底面は大型の吸気口が2つあり、効率的に吸気できるよう上下にゴム足を備えスペースを確保している
下面のパネルを外したところ
CPUファンとヒートシンクはミニPCとしては大型ですが負荷をかけても音は小さく、静かな場所での使用にも適しています。
M.2 2280 NVMe PCIe 接続 の 256GB SSD Kingston “RBU-SNS8154P3/256GJ”を搭載。差し込み口の形状がPCIe x NVMe接続で一般的なM KeyではなくSATA3.0接続に多い B&M Keyとなっています。
底板の裏側には2.5インチHDD/SSD取付用のフレームがあります。付属のネジにて取付
付属のSATAケーブルにて接続できます。
ベンチマークテストの結果
【表】PCMark10でのベンチマーク結果
CHUWI CoreBox Pro | |
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PCMark 10 | v2.1.2508 |
PCMark 10 Score | 3 151 |
Essentials | 6 681 |
App Start-up Score | 6 691 |
Video Conferencing Score | 6 447 |
Web Browsing Score | 6 915 |
Productivity | 5 093 |
Spreadsheets Score | 4 647 |
Writing Score | 5 582 |
Digital Content Creatio | 2 498 |
Photo Editing Score | 3 049 |
Rendering and Visualization Score | 1 704 |
Video Editing Score | 3 001 |
CrystalDiskMarkでのSSDのベンチマーク結果
NVMe接続より低速なSATA接続の最大値6Gbps( 600MB/s)以上の値は出ていますが NVMe接続の最大値 が40Gbps(4,000MB/s)であることを考えると控えめな数値です。
4K / 60Hzでの3画面出力が可能で、3画面時のディスプレイは1 : USB-C , 2 : DisplayPort , 3 : HDMI となっています。1画面での使用の際、HDMI接続だとスリープなどで画面の信号出力を止めた後に復帰しなくなる不具合を何度か経験しましたが、USB-CとDisplayPort接続ではそのようなことは無い為、USB-Cを主に使っています。
メリットや良かったと思うこと
- 低価格ながら第10世代のCPUと12GBのメモリに256GBのSSDを搭載し、十分なスペック
- Thunderbolt 3を搭載していて対応する外付けSSDやUSBメモリなどでのデータ転送が速い
- 安心の大型CPUファン搭載だが音は静かで、書類作成やWebブラウズといった一般的な軽作業ではほぼ無音
- 4K 60Hz の3画面出力が可能
デメリットや不満に思うこと
- フロントにUSBなどのインターフェースが全く無いので、ちょっとUSBメモリを使おうなんてときに不便
- メモリスロットは無いので、メモリの交換、増設などは出来ない
- VESAマウントに対応していないので、液晶ディスプレイの背面とかには設置はできない
メインPCとして活躍できる1台
PDFやブラウザなどで資料を閲覧しながらExcelやPowerPointでの資料作成や、サイト記事の作成、画像編集などの軽作業では不満を感じることは全く無く、非常に快適なPCです。処理内容によるのかもしれませんがExcelやJupyterLab(Python)によるデータ処理や分析作業でも、もたつくことも無く、予想以上に快適だったのでサブマシンではなくメインPCとして活躍するようになりました。 値段は下記リンクから確認してもらいたいのですが、ここまで使えるPCがこの値段というのは、とてもお得だと思います。
2021/10/14 追記 Windows11 の対応
Windows Update に Windows 11 の最小システム要件を満たすとの表示がでました。
後日、 アップグレード 後の使用感なども報告したいと思います。
2021/10/28 追記 Windows11 のアップグレードが開始されたようです
本日、Windows Updateを確認したところアップグレード出来るようになっていました。後日、アップグレードを行い、 使用感なども報告したいと思います。
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